現在最先端の歯科治療の技術によって、矯正治療はかなり変化しています。最新の矯正治療である「インプラント矯正」がそれです。的確でスピーディー、そして今までの矯正治療では難治症例とされていた症例にも適応できるようになり、矯正治療の可能性が大幅に拡大したのです。

〜インプラントで矯正治療の可能性が大幅に拡大!〜

日本の歯科医院では質の高い技術を導入できる医院はまだ少ないため、事前によく調べて、信頼できる医院を選ぶことが大切になってきます。
大人は歯並びの悪さが気になっていても、今から何年も矯正装置を取り付けるという事は少しためらいがあるとおもいます。そして矯正治療をしたくて も虫歯や歯周病などが原因で歯の状態が悪く、歯を移動させるための固定源の確保が難しいと診断された人もいるでしょう。
インプラントという語句は、大体の人が聞いたことがあると思います。インプラントとは英語で「implant」と書き、「しっかり差し込む。しっかり植え込む」という意味になります。医学用語では「移植する」という意味があるのですが、歯科用語では「人工歯根」そのものをインプラントと呼んでいます。
歯科分野でのインプラント治療とは、歯が無くなった場所に、顎の骨に純チタン製の人工歯根を埋め込み、そこに人工の歯を取り付ける歯科治療です。そのインプラント治療の技術に一般的な矯正治療技術を組み合わせた治療法がイ ンプラント矯正となるわけです。しかし、インプラント矯正では人工歯は使用しません。人工歯根として使用するインプラントも一般的なインプラント治療で使用するものより大分小さく、ブレードと呼ばれている板状のものです。
矯正治療ではブラケット、ワイヤー、バネ、ゴムなどがら形成される矯正装置を取り付け、歯に一定方向のゆるい力を加え続けることで、歯を動かし、悪い歯並びや噛み合わせを治療していきます。歯を誘導させる時には、基点(固定源)をどの歯にするかがかなり重要で、歯を正しい位置に引っ張る力を効率よく、安定して発揮する歯の見極めが大事になってきます。
例をあげると、矯正装置のバネやワイヤーを取り付けてある歯を動かそうとしたとき、バネの元にある固定源の歯が押し返されてしまい、互い違いの歯列になることかあります。この状態は、固定源が誘導したい歯の抵抗に負けてしまったからなのです。
今までの矯正治療では長期間かけて歯を1本1本、ちょっとずつ引っ張り移動させていました。あまり強い力をかけると固定源である歯まで動いてしまうことがあるからです。力の強さでいうと、小さい子ども同士が引っ張り合いをしているようなものです。そして歯の状態があまり健康でない人の場合、固定源が不安定であることが矯正治療を難しくしていたのです。
しかし、固定源にインプラントを使用すれば、歯を引っ張る力はかなり強力にできます。顎の骨にインプラントを植え込んで人工の固定源を形成し、矯正装置と組み合わせるのです。インプラントは歯を誘導する時の固定源にすることだけを目的として作られているので、歯の移動方向に合わせて色々な場所に植立できるようになっています。この方法であれば歯の状態が健康でなくても、しっかりとした固定源が確保でき、安定して歯を誘導させることができます。
インプラントを植立する処置は、外来処置で1装置20分位で終了すると思われます。処置は局所麻酔下で施術されるため、痛みもほとんどありません。矯正が最後まで終わるとインプラントは取り外します。

〜大人(成人)の矯正治療期間の問題を短縮〜

インプラント矯正が画期的で素晴らしいのは、何本かの歯を一度に動かすことができる事です。インプラント矯正では、インプラントを植立し固定源とした歯と移動させたい数本の歯をバネでつなぎ補強します。このようにすることで、数本の歯が理想的な状態に移動し、効率的な矯正治療ができるようになったのです。
例えるならば、乱ぐい歯や出っ歯を治療する時、インプラントを奥歯に植立し固定源にすると、奥歯をもっと奥に移動したり、低くしたりすることができます。そして歯並び全体を後方にうまく引っ張ることでスペースを作り、飛び出した歯を引き込み歯並びを美しく整えます。この治療方を行えば、一般的な矯正治療では抜歯しなければ空間を確保できなかった場合でも、抜歯しなくてもよくなり、非抜歯治療の幅が格段に広がりました。
社会人など忙しい人の場合、治療期間の長さが問題になり、矯正治療をためらっていた人も多いと思います。インプラント矯正では一般的な治療方法より、効率的に歯を移動させれるため、治療期間も格段に短縮することができます。一般的な矯正治療では約2年程かかるのが、2分の1の1年程で済む場合がほとんどなんです。
一般的な矯正治療と比較すると、インプラントの処置料や装置料などが加算される分、料金は多くなりますが、忙しい人にとって1年ほど早く矯正治療が終わるというのは かなりの利点になるといえるのではないでしょうか。そして部分的な矯正治療なら、歯を移動する期間は6ヵ月程度で終わる例もあります。しかし、インプラント治療が可能なのは顎の骨がしっかりとした16歳以上の人に限定されます。
矯正治療の期間に差があるのは、歯の健康状態や年齢、色んな症状によって治療の方法などが違うからです。これはインプラント矯正に限らず、一般的な矯正治療においても言えることですが、通常骨格に問題がある時は矯正治療が困難で、治療期間が長引いてしまいます。
上下どちらかの顎の大きさが極端に大きい場合や、笑ったときなどに歯ぐきが見えるガミースマイル等、一般的な矯正治療では外科手術が必要な例でも、インプラント矯正なら多くの場合、手術なしで改善できるようになりました。

〜関連リンク〜矯正歯科治療の基礎知識〜

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