小学校高学年・中学校からの矯正歯科治療

~顎の発育と一緒に矯正を完了するのが理想(^^♪~

歯並びが綺麗になるのが良い条件になることを、アメリカだけではなく、日本の子どもたちも意識し始めたようです。きっかけはなにあれ、自分の笑顔に自信が持てるようになることは凄く良い事です。そして将来の健康を考えたら、今のうちに矯正治療を受けておいた方がいいでしょう。

~矯正歯科治療を始める時期~

矯正歯科治療を始める時期は、一概に早い方がいいというわけでもありません。小さい子どもの場合、矯正装置を取り付けることが精神的にしんどくなることも考えられるからです。しかし、親知らずを除く全部の永久歯が生え揃う小学校高学年になると、歯並びの問題点が明らかになるだけに、子ども自身も自覚し、矯正歯科治療への興味がかなり高まります。
事実、マルチブラケットという矯正装置を取り付けて本格治療を行うのは、小学校高学年から中学生、又は高校生が多いです。この時期になると、外見が気になり始めるのが大きな原因のひとつかもしれません。テレビや雑誌等に登場する芸能人やモデルは、みんな綺麗な歯並びをしています。自分自身も綺麗になりたい!と矯正歯科治療にはっきりとした目的意識を持つようになるんです。
近年、子ども達に歯周病が増えてきました。食べた後の歯磨きも習慣づいて、過去に比べれば口腔内の衛生管理は格段によくなっているはずです。しかし子どもの歯周病が増加する原因として、スナック菓子などお菓子の食べる量が増えたことによって、歯並びが悪くなったと考えられます。歯がちょっとでも重なっていれば、歯磨きが不完全ならば歯垢や歯石が付きやすくなるからです。
そして、12~15歳の子どもの20%ぐらいに歯の重なりが見受けられるほか、歯並びに何かの問題がある子どもが約40%もいるという調べがあり、子どもの人数は減少しているにもかかわらず、矯正歯科に対する需要は年々高まっています。
普通14~16歳ぐらいになると、顎の骨の成長は止まってきます。特に女性の場合は、顎を始めとした顔の発育が男性と比較して早期に終わります。顎の骨の成長が終わってからでも矯正治療はできますが、骨の成長を利用しにくくな為、治療も困難になってきます。矯正歯科治療は顎の骨の発育を利用するほうが有利な為、虫歯や歯周病の原因をつくらないためにも、16歳ぐらいまでには治療を大体終えているのが理想的ですね。

~矯正歯科の装置もファッション性が進歩~

【女子中高生の矯正治療は話題】
矯正歯科治療の技術や矯正装置も日々進化し、見た目もかなり改良されて きています。約2年にわたり装置を歯に取り付けるとなると、その間の矯正装置も顔の一部のような感じです。そして思春期の子どもにとって、見た目が気になるのは当たり前です。
でも中学生や高校生は、大人が思うよりかなり矯正歯科治療に前向きになっています。私たち親の世代では矯正歯科治療をしていることを恥ずかしがる人が多かったかもしれません。しかし、アメリカ人は矯正治療中でも誇らしげに思っているようです。
女子中高生は自分たちの将来や幸せを手に入れるのには、綺麗な歯並びが必要だということに気付いているみたいです。
中学生や高校生といったら、お洒落や流行に最も敏感な年頃ですよね。日本では女子中高生が流行をリードしているともいわれています。女子中高生たち が矯正治療に高い関心を持っていることは、興味深いんです。女子中高生たちには、矯正装置を取り付けることを恥ずかしがるどころか、治療そのものを楽しんでしまおうという積極的な姿が感じられます。
矯正治療中は食べ終わった時の歯磨きが必要不可欠なのですが、それを楽しむためにおしゃれな歯ブラシやケース等にこだわるというのもそのひとつです。学校や外出時は必ずかばんの中に入れて持ち歩いています。そして、ブラケットにワイヤーを固定する際にカラーゴムを使ってわざと目立たせ、ファッションな容姿に飾ることもできます。女子中高生たちにとって矯正装置もファッションのひとつなので、格好よく見せて楽しんでしまおうというわけです。
人はみんな綺麗になりたいという願望はあるでしょう。10代の若い人たちにもプチ整形などが流行っているみたいですが、矯正治療で歯並びを綺麗にするという事は、それとは別です。歯並びが悪いのは病気や病気を誘因するものとして考えるべきで、矯正治療には健康的な意味合いが大きな割合を占めるからです。
中学生ぐらいになると、子ども本人が歯並びが悪いのを気にし始め、矯正治療をしたいといい出すこともあるでしょう。
この時期なら顎の骨の成長を利用できるので、絶好の機会です。矯正治療にはある程度お金もかかりますが、子どもの将来を考えた場合、見た目だけの問題ではないことを理解してもらいたいです。

~見た目以上に口元も重要なコンプレックス~

子どもは悪気はなくても、友だちの顔やかたちの特徴であだ名をつけたり、普通にからかったりすることがあります。出っ歯や受け口等、本人が気にしていることをそのまま言われたら、表情は普通でも、心の中は相当傷ついているはずです。こうしたことが日常化すると、友達付き合いまでぎくしゃくしてくる可能性もあります。
口元が気になって、人前で十分笑えなくなるばかりか、口かずまで少なくなってきます。そして自分を駄目な人間だと思い、自信をなくしてしまうこともあります。
人間の価値は見た目だけではないですが、本人にしてみれば親が思う以上に深刻な問題なんです。勉強もさぼりぎみになり、クラブ活動や友達付き合いなど、色んなことに積極的になれず、性格も暗くなるということも考えられます。
そうなってしまうと友達関係にも支障が出て、その状態が増すと、ひきこもりなどの状態になることも・・・。歯並びの悪さは性格や精神にまで影響をもたらすのです。親としては子どもの心配を早めに解決してあげることも大事ではないでしょうか。
激しい運動をする人は、集中力を高めたり、体のバランスをとる時、歯を強く噛んだりするために、歯が悪くなりがちです。歯を力一杯噛み締めた時、奥歯にかかる力はその人の体重に匹敵すると言われています。プロスポーツ選手ともなると、最も力を入れる瞬間の力は体重の三倍にもなるといわれています。スポーツでも子どもが持てる力を十分発揮できるよう、歯並びは早めに治療しておくにこしたことはないです。
歯並びが悪い時には発音にも影響が出ます。日本語のサ行、タ行、ラ行など、英語の発音も不明瞭になります。聞き取りにくい発音は社会に出てから人とのコミュニケーションを良くするうえで、大きなマイナスになるでしょう。
歯並びは容姿だけでなく、子どもの健康や生活に色んな影響を与えます。そして矯正治療の目的は心身の健康にあります。綺麗な歯並びで明るい笑顔になり、子どもの未来を輝かせてくれるに違いありません。

~インフォメーション~

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