良い(健康な)歯と歯並びと歯ぐきの条件は?

~よい歯並びについて~

生きていくには「かめること」が大切です。人には普通、親知らずを含めずに、上下28本の歯(永久歯)があるとされています。あなたは、その歯が人間にとってどんなに大切なものか、考えてみたことがありますか。「よい歯並びについて」をいうならば、それは「形態(見た目の綺麗さ)と機能の調和が大事な要素になる」といっていいと思います。

~歯と、歯の生え方と、歯ぐきについての「基礎知識」~

歯ならびがきれいに整っていることが、美人の条件のひとつであると昔からいわれています。歯ならびが第一印象を大きく左右するといっても過言ではないでしょう。健康な大人の歯は親知らずを含めて32本。それらがきれいな弧を描いて並んでいるのが理想です。
しかし、歯ならびを整える目的はそれだけではありません。大切なのは見た目と機能の調和です。私たちは物を食べなければ生きていけず、歯のいちばんの機能はいうまでもなく、物をかむことです。前歯で食べ物をかみ切り、奥歯ですりつぶします。そのためにはかみ合わせが非常に大切になってくるのです。
良い歯ならびとは、良いかみ合わせと言い換えることもでき、全部の歯がきれいにかみ合っている状態を指します。上下2本の前歯の間を結ぶ線を正中線といい、それが一直線になっていて、そこを中心に左右対称に歯が並び、上の前歯が下の前歯に少しかぶさるようになっているのが、良い歯ならびとされています。その場合、顔とアゴの形のバランスも重要になってきます。

【2歳半~3歳の乳歯列と7歳~8歳の混合歯列】

歯並び1 歯並び2

【永久歯列12~13歳と歯と歯槽骨】

歯並び3 歯ぐき

~歯と歯並びの役割って何?~

歯ならびがよければ、見た目の美しさはもとより、上下の歯がぴったり合って、食べ物をしっかりかむことができます。なんてもしっかりかめるということは、胃の消化を助け、アゴの筋肉を丈夫にします。さらによくかむことで唾液の分泌が促され、虫歯になりにくくなるほか、脳が刺激されて集中力や注意力が高まるともいわれています。それだけに歯ならびを整えることは全身の健康を考えるうえで、とても重要なのです。

~歯ならびのセルフチェック(^^♪~

①顔を正面から見たとき、アゴが左右どちらかにずれていませんか?
口を閉じたとき、下アゴの先に梅干しのようなシワが寄っていないか、閉じた唇が左右対称になっているかがチェックのポイントです。
②顔を横から見たとき、上下のアゴのどちらかが突き出ていませんか?
鼻先と下アゴの先を結ぶ線をEラインといい、成人の場合は上唇の先がEラインの線上、もしくは少し内側にくるのがベストです。
③上下の歯の正中線はそろっていますか?
口を横にイーッと開いたとき、上下2本の前歯を結ぶラインが一直線にそろっていて、上の前歯が下の前歯に2~3ミリかぶさるような感じになっているのがよいとされています。
④犬歯より後ろの歯が、しっかりかみ合っていますか?
犬歯あたりでは上アゴの歯1本に対し、下アゴの歯2本の割合でかみ合っています。つまり上の歯が下の歯2本の間に歯車のように食い込んでいる状態なら、上下左右の奥歯もバランスのよいかみ合わせということになります。
⑤口の開け閉めが不自然ではありませんか?
意識しないと口がポカンと開いてしまうのは上下の歯がしっかりかみ合っていないからです。
⑥歯ならびがアーチ型になっていますか?
上アゴ、下アゴともにすべての歯がきれいなアーチを描くように並んでいるのが理想です。
⑦永久歯は28本そろっていますか?
通常、親知らずを除き28本あるはずですが、先天的に歯が欠損しているケースもあります。
⑧言葉がはっきり話せますか?
歯と歯の間にすき開かあったりすると、息がもれて発音が不明瞭になることかあります。

以上の①~⑧の中で、ひとつでもあてはまるようなら、まずは矯正歯科医に相談してみましょう。歯ならびが悪いからといって必ずしも矯正治療の必要があるとは限りませんが、特に子供の場合は本人が自覚する前に、保護者の方が気を付けてあげる事で、将来の生活や健康への悪影響を未然に防ぐことができますよ。

~インフォメーション~

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